狂骨の夢

調子に乗って『狂骨の夢』も読破してしまいました。
まあ、暑くて眠れないのだから仕方ない。

とりあえず、どう見ても「使い捨て」っぽさが漂っていた石井警部の再登場がうれしかったです。
それから、今回は1/3くらい読んだところで重大な記憶の謎に関しては何となく目星がつきました。
まあ、分かったところで証明できないあたりが私の限度でしょう。

本筋に関係ないところでは、西行法師の話が出てくるあたりで色々とオタならではのつながりが。
西行法師は、反魂を行っていたんですね。
それで幽々子嬢はその手の能力を用いるわけですか、納得。
ちなみに、京極作品はどうか覚えていませんが、森博嗣なら東方シリーズで台詞を引用しています。そーなのかー。

もう一冊読めるかと思ったんですが、さすがにもう5時間は厳しいのでこの辺でやめにします。
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姑獲鳥の夏

順番が前後していますが、京極堂シリーズ1作目です。
母が大好きなシリーズだったらしく、全巻家にあったようですね。
順番に、一通り読んでみようと思える面白さです。

本編には触れずに、寄り道。
母に「登場人物で誰が一番好き?」と聞かれて、言葉に詰まった上で(考え込んでいるふりはしましたが)関口と答えました。
が、一番面白い登場人物は、やはり実際に犯罪を起こしてしまった人々ですね。
かと言ってそうした人が好きだと言うのも問題がありそうなので、とりあえず思考が似ている関口を選択しました。
逆に京極堂や榎木津あたりは、隙がなさすぎてちょっと苦手ですね。

ところで、シリーズ物の小説でキャラクターそのものが愛される場合、それは「キャラ萌え」小説として括れるのでしょうか。
うちの母は榎木津先生が大好きなようで、番外編にあたる『百器徒然袋』まで持ってきてくれましたが…
まあ実際、小説ほど想像(というより妄想?)に向いたメディアもありませんね。
マルチメディアのご時世に、入ってくるのは文字情報のみという潔さ。
京極堂ではありませんが、脳が記憶から情報を補おうとフル回転です。
朝の電車でゲームをやって脳を鍛えるのもいいですが、たまには小説もいいですね。
京極夏彦の本なら、腕の筋トレにもなりますし。
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