煙か土か食い物
舞城王太郎さんのデビュー作で、第19回メフィスト賞受賞作です。
出版当初は叩かれたらしいですが、メフィスト賞受賞作は叩かれないといけないルールでもあるのでしょうか。
本編ですが、まずページごとの文章の密度が濃い事に驚きます。
よく、ライトノベルの類が、ページの半分が改行で空白などと揶揄されますが、これはその逆。
改行をあまりせず、句読点も挟まず。
一人称視点で話が進むのですが、語り手がアメリカで医者をしている設定なので、ヘイヘイヘイ、マザファッカーなどと突如カタカナ英語が混ざったりもします。
読みやすいかと言うと微妙なところですが、作品の面白さを支えているのは間違いなくこの文体でしょう。
話そのものは、事件が起こってそれを解決する話です。
と、言っても推理物というわけではなく、事件の原因がどこにあるのかから始まる、探求のようなお話。
タイトルになっている『煙か土か食い物』の意味が判明するくだりが、個人的にかなりお気に入りのシーンです。
暴力などの描写が多少えぐいので、誰にでもおすすめできるとはいきませんが、少なくとも清涼院流水よりは一般受けしそうな気がします。
作品の続編であり、『長門有希の100冊』にも含まれる『暗闇の中で子供』を捜しているのですが、なぜか文庫になっていません。
ノベルズは高いのでできれば文庫で買いたいのですが…
出版当初は叩かれたらしいですが、メフィスト賞受賞作は叩かれないといけないルールでもあるのでしょうか。
本編ですが、まずページごとの文章の密度が濃い事に驚きます。
よく、ライトノベルの類が、ページの半分が改行で空白などと揶揄されますが、これはその逆。
改行をあまりせず、句読点も挟まず。
一人称視点で話が進むのですが、語り手がアメリカで医者をしている設定なので、ヘイヘイヘイ、マザファッカーなどと突如カタカナ英語が混ざったりもします。
読みやすいかと言うと微妙なところですが、作品の面白さを支えているのは間違いなくこの文体でしょう。
話そのものは、事件が起こってそれを解決する話です。
と、言っても推理物というわけではなく、事件の原因がどこにあるのかから始まる、探求のようなお話。
タイトルになっている『煙か土か食い物』の意味が判明するくだりが、個人的にかなりお気に入りのシーンです。
暴力などの描写が多少えぐいので、誰にでもおすすめできるとはいきませんが、少なくとも清涼院流水よりは一般受けしそうな気がします。
作品の続編であり、『長門有希の100冊』にも含まれる『暗闇の中で子供』を捜しているのですが、なぜか文庫になっていません。
ノベルズは高いのでできれば文庫で買いたいのですが…