2006.07.11 Tuesday
14:24 | posted by
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頭が痛いと言いつつ、しっかり本は読んでいるという。
綾辻(本当はしんにょうの点が2つです)行人さんで『十角館の殺人』、同氏のデビュー作だそうです。
ちなみに京都大学推理小説研究会の出身で、同期に我孫子武丸や法月綸太郎、後輩として清涼院流水などがそこから作家デビューしているとか。
純粋にすごいと思います。
内容ですが、京極夏彦や清涼院流水の分厚い本を読んだ後のせいか、割とすいすい読めました。
ただ、すいすい読み進めても、序盤は展開が遅いため「まだ生きてるの?」などと危険なことを考えてしまうかもしれません。
その分、後半の急展開で一気に謎が解けるあたりは読み応えがあります。
ラストに関してはややあっさりしすぎな気もしますが、『ジョーカー』がぶっ飛んでいたので素直に読めた、かも。
長門有希の100冊、現在3冊目。
2006.07.08 Saturday
13:23 | posted by
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『ジョーカー』の下巻です。
読後の感想としては…これはミステリと思わない方が楽しいのではないか、という感じ。
確かに探偵が事件を解決する話ではあるのですが、無意味としか思えないほどに散りばめられたトリックやアナグラムなどの要素。
詰め込まれたミステリの薀蓄に、どうにも不確かな犯人の動機と、ある人物が犯人である根拠。
極めつけとして、最後の最後でそうした要素すら超越するようなどんでん返し。
また、前提となるJDCからしてぶっ飛んだ組織で、そこに所属するのも変人や超人ばかり。
都合よく進むストーリーに、ひねられた構成。
これらもわざとそうしているのだとすると、エンターテイメントとしては面白いしアリだと思いました。
姉妹編にあたる『コズミック』を読むべきかどうかは、まだ判断しかねていますけれど。
長門有希の100冊、現在2冊。
2006.07.06 Thursday
20:29 | posted by
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清涼院流水さんで『ジョーカー 清』。
下巻にあたる『ジョーカー 涼』を読んでいないのでまだ何とも言えませんが、これは何というべきなのか。
まあ、読んでいるとミステリの知識がつくのは確かです。
簡単にさわりに触れると、架空の探偵組織『JDC』(ちなみに警察公認)とそこに所属する複数の探偵が事件を解決するという前提の下に話が組み立てられています。
それぞれの探偵は特殊な捜査方法を用いて事件を解決するのですが、その操作方法に『集中考疑』などと必殺技のような名前がつけられています。
ノリはライトノベルのそれに近いかもしれません。
さて、そんな必殺仕事人のような探偵集団がばしばし事件を解決する…かどうかは微妙なところです。
下巻を読んでも恐らく私は謎を解けないと思いますが、何とも先の読めない展開になってきています。
とりあえず、2冊セットで1冊扱いのようなので現在1.5冊。
シリーズ物の2巻以降や、他の話を読んだ方がいい小説も『長門有希の100冊』には含まれているため、実際に全部読みたければ100冊以上になってしまいますね。
全部は読めないと思いますが、なるべく頑張ります。
2006.07.03 Monday
05:33 | posted by
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本は読めるときに読むものだ、という事で京極堂シリーズ4作目。
本ばかり読むと目に悪そうですが、それ以外はPCに向かっているか寝ているかですから、どちらにしろ大差はありません。
感想、今回も(多分意図的な)示唆がされているせいか、大筋の流れは読めました。
ただ、やはり宗教に絡む要素が増えるとわかりにくいのは確かです。
途中で挟まれる禅宗の歴史は半分も理解していたのか怪しい、というより私の貧弱な知的好奇心はそれを理解する事を最初から放棄してたようです。
それでも、根本的なところでは不思議な事は何もないあたりが面白さなのでしょう。
関係ない方向の話、久遠寺の爺さん再登場!
この話の人物は、それこそ憑き物が落ちるように様子が変化する事があります。
この人もすっかり、丸くなったというか枯れたというか…
もう一人、『姑獲鳥の夏』からの再登場である人物は、何と言うべきか。
哀れむべきなのか、忌み嫌うべきなのか、ただ認めるべきなのか。
まあ、探偵の言うとおり「ただの○○○○○(ネタバレ)」と言えばそれまでですか。
男が読んでも微妙かもしれないとか、宗教の絡む話だから微妙かもしれないなどと周囲の人間の前評判はいまいちでしたが、私は面白いと感じました。
2006.07.02 Sunday
12:03 | posted by
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調子に乗って『狂骨の夢』も読破してしまいました。
まあ、暑くて眠れないのだから仕方ない。
とりあえず、どう見ても「使い捨て」っぽさが漂っていた石井警部の再登場がうれしかったです。
それから、今回は1/3くらい読んだところで重大な記憶の謎に関しては何となく目星がつきました。
まあ、分かったところで証明できないあたりが私の限度でしょう。
本筋に関係ないところでは、西行法師の話が出てくるあたりで色々とオタならではのつながりが。
西行法師は、反魂を行っていたんですね。
それで幽々子嬢はその手の能力を用いるわけですか、納得。
ちなみに、京極作品はどうか覚えていませんが、森博嗣なら東方シリーズで台詞を引用しています。そーなのかー。
もう一冊読めるかと思ったんですが、さすがにもう5時間は厳しいのでこの辺でやめにします。
2006.07.02 Sunday
05:37 | posted by
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順番が前後していますが、京極堂シリーズ1作目です。
母が大好きなシリーズだったらしく、全巻家にあったようですね。
順番に、一通り読んでみようと思える面白さです。
本編には触れずに、寄り道。
母に「登場人物で誰が一番好き?」と聞かれて、言葉に詰まった上で(考え込んでいるふりはしましたが)関口と答えました。
が、一番面白い登場人物は、やはり実際に犯罪を起こしてしまった人々ですね。
かと言ってそうした人が好きだと言うのも問題がありそうなので、とりあえず思考が似ている関口を選択しました。
逆に京極堂や榎木津あたりは、隙がなさすぎてちょっと苦手ですね。
ところで、シリーズ物の小説でキャラクターそのものが愛される場合、それは「キャラ萌え」小説として括れるのでしょうか。
うちの母は榎木津先生が大好きなようで、番外編にあたる『百器徒然袋』まで持ってきてくれましたが…
まあ実際、小説ほど想像(というより妄想?)に向いたメディアもありませんね。
マルチメディアのご時世に、入ってくるのは文字情報のみという潔さ。
京極堂ではありませんが、脳が記憶から情報を補おうとフル回転です。
朝の電車でゲームをやって脳を鍛えるのもいいですが、たまには小説もいいですね。
京極夏彦の本なら、腕の筋トレにもなりますし。
2006.07.01 Saturday
04:43 | posted by
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エアコンの故障か何か分かりませんが、異常に家が暑い…
人生で初めて、暑さで徹夜を経験しましたよ!
ただぼーっとしているのも芸がないので、新規カテゴリ『読書』を追加しました。
淡々と読んだ本について感想を書きます。
核心に触れるネタバレは避けますが、まあ一応注意してください。
ついでに、「この本読め」とか「この本オススメ」とかあればジャンル等問わず読める範囲で読みます。
基本が貧乏なので、タイムラグはお許しください。
時間の方は、学校の有無に関わらず取れるので問題ないと思います。
1冊/dayペースを目指して!
さて、記念すべき一冊目は、家を探していたら発見した『魍魎の匣』。
家には500冊くらいの文庫本/ハードカバーがあるのですが、カバーがかかった物が多いせいで、母くらいしか場所を把握していなかったりします。
まあ、ともかくVS長門有希の100冊、1冊目(残り99冊)。
同一の人物が登場する、シリーズものだそうです。
2作目らしいですが、別に通して読む必要はなさそうに感じました。
終盤に登場する○○○○の設定は、とんでもなさすぎると思います。
思いますが、その設定が明らかになるくだりから面白さが増すのも事実です。
クライマックスで、私なら匣に手をかけてしまうかもしれないと感じました。
うーん、ミステリはぼかして書くのが難しい…
チラシの裏
木場さんが、なぜか脳内で熊先生の格好で再生されました。