VS長門有希の100冊『ギリシア棺の謎』

エラリー・クイーンによる、有名推理小説シリーズの一編です。
日本での初版は1959年で、文章も年季が入っているのと、翻訳特有の読みにくさとで、とっつきにくいところはあります。

本編の感想。
戦前の作品なので仕方ないのですが、文章同様に、やや古さを感じます。
タイプライターの仕様に関する話(シフトキーなんてあるんですね)や、硝煙反応という概念がどうやら存在しないらしい事などなど。
それでも、きちんと用意されている証拠や、途中で挟まる読者への挑戦状など、推理をしたいという方には読み応えのある作品と言えると思います。

ちなみに、エラリー・クイーンは男性二人組ユニットです。
クイーンという苗字から女性を連想しますが、実際はいとこ同士で執筆活動を行っていたようですね。
CLAMPのようなもの…というのはやや乱暴ですか。

長門有希の100冊、現在7冊。
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